エンジニアの価値は年々上がっていると言われています。
しかし、価値が上がり続けているのは、スキルや経験をしっかりと身につけている人だけです。
今の待遇や環境に満足してしまい、現状維持のままでは人材価値は上がりません。
それどころか、変化スピードが速くなっている現代では、あっという間に価値がなくなってしまう可能性もあります。
では、人材価値を高め続けるためには、エンジニアはどのような経験を経てスキルを積んでいけば良いのか。
この記事では4つの経験について紹介します。
目次
企業のサービス転換期に求められるリプレイス経験
リプレイスとは、英語で「」取り替える」や「交換する」という意味です。
レガシーからモダン技術への置き換えのことを意味します。
既存のシステムやハードウェア、ソフトウェアをより新しく効率的な技術に開発しなおす、置き換える作業の経験を持っている人材は現場でとても重宝されます。
また、以下のタイミングを迎えている企業では、特に求められる経験です。
- ①スタートアップの転換期
開始当初はスピード感重視で開発していたが、サービスが大きくなり、より安定した技術へのリプレイスが必要となっている場合
- ②老舗企業のサービス見直し期
長く続けているサービスの技術が古くなったことによるリプレイスが必要となっている場合
上記2点のタイミングを迎えていれば狙い目だと思うので、企業情報をこまめにチェックし、市場価値の高まるタイミングを見逃がさないようにしましょう。
0→1サービス立ち上げをやりたいなら新規開発+技術選定の経験が必須
新規開発をする際は、そのサービスに合わせて適切な言語を選択することができるか、ということが重要となります。
適切な言語を選択するためには、サービス全体の概要を把握し、サービス運用後の動きや発展性まで想定ができる能力が必要となります。
新規開発の経験があるということは、そこまで考えるスキルを持っているということです。
Web系の受託やSIreなどの0→1でサービスを立ち上げるなど、クライアントワークをやっている会社では、新規開発や技術選定の経験がある方については喉から手が出るほど欲しい人材です。
しかし、自社開発系のサービスがメインの会社ではあまり活躍できるタイミングがないかもしれません。
このスキルを活かした転職をしたいと思うのであれば、この辺りの会社情報をしっかりチェックしてください。
安定企業で新規開発案件をしたいなら設計の経験
開発とよく一緒に実施されがちな設計ですが、区分けすると目的や仕事内容は結構違います。
設計とは要件定義での内容を具体化すること、システムに落とし込み実装する方法を考えることが主な作業内容となります。
設計と一言で言っても、画面や帳簿、機能のアウトラインなどの基本設計や、プログラミングを定義する詳細設計などがあります。
設計の経験がある方は、ある程度成長してきたスタートアップや自社開発も手掛けるWeb系企業での新規開発案件で求められることが多くあります。
この経験を強調してアピールする場合は、基本設計のみ、基本+詳細設計までできる、テーブル定義書の作成経験がある、など具体的な設計内容についても追加しましょう。
自分の価値を高めキャリアアップを狙うならマネジメント経験を積むのがおすすめ
マネジメント経験があると、エンジニアマネージャーやCTO候補ポジションにいけることもあります。
なぜなら、エンジニアとしてのスキルや技術+αの能力を身に付ける必要があるため、出来る人が非常に限られているからです。
技術力があって、リーダーシップを発揮し、やる気を維持できる人というのはそもそも少ないですからね。
人材が少ない割に需要が高いので、この経験やスキルをもっていることで転職やスキルアップにはかなり有利に働くでしょう。
人材育成、コードレビュー、スケジュールやタスクを切るなど、プロジェクト全体をまとめた経験があるならば、強めにアピールしてください。
マネジメント経験を持つ人材はスタートアップや大手企業など、どの企業でも需要が高まっています。
この経験を持っていればどこにでも行ける可能性が高いです。
まとめ
エンジニアは人手不足、売り手市場と言われていますが、その分新しくエンジニアを目指す人も増えてきています。
これからもライバルはどんどんと出てくるでしょう。
また、企業としてもエンジニアなら誰でもいいというわけではありません。
明確に他の候補者と差別化できる経験やスキルがある人材でないと、将来にわたって活躍を続けるのは難しいでしょう。
今回紹介した4つの経験は今後も必ず求められる経験であり、スキルになります。
自分の市場価値をもっとも高く売れるタイミングで転職や独立をすることで、より働きやすい環境を作っていくことができます。
今、自分にはどんなスキルや経験が積み重なっているのか、今後求める働き方で必要なものは何かということをよく考えて転職活動を進めてください。